シモリでいこう！

『カフェで昼飲みしながら釣りしない？』
・・・と秘密結社TAG65のリーダー聖いがぐり魚釣団さんから連絡が入った。
『釣った魚はその場で揚げてくれるらしいよ！』

ここのところ、ワカサギでメタメタにやられている（私もね！笑）いがぐりさんは、どうやら心の底から癒しを求めているようだった（笑）。
早速URLをクリックしてみると『つりぼりカフェ　Catch&Eat』という店らしい。
確かに面白そうだな・・・そう感じた私は二つ返事で誘いに乗ってみることにした。

お店の場所は西武池袋線の練馬駅近く。池袋経由で行くのは能がないので、武蔵野線から東武東上線に乗り継ぎ下赤塚で下車。そこから散歩がてら徒歩でぶらぶら行くことにした。名づけて「ふわ散歩」だ！（笑）。

川越街道沿いの有楽町線地下鉄赤塚駅から路地に入る。地図を見ると、都道442号線を4、5キロほど南下すれば、ほぼ直線で練馬駅まで行くことができそうだ。どうでもいいことだが442というと、ヨーロッパ戦線で活躍した勇猛果敢な米軍日系人部隊442連隊と同じ数字だ。（現在の日米関係を揶揄するつもりはないが、当時アメリカ人の日本人に対する偏見や仕打ちが相当酷かったことは知っていて損はないと思う。アメリカの真の市民権を得るために二世たちは必死に戦ったのだ。私の遠い親戚もこの442連隊に所属していたと聞く。）

路地に入るとすぐ「赤塚駅前商店会」ののぼりが目に入る。商店と住宅が交互に出てくるような、けしてにぎやかとは言えない商店街だ。もっとも現代ではこういう廃れた（ごめんなさい＾＾；）商店街が普通だろう。ご承知の通り、お店をやるよりもアパートやマンションでも建てて貸した方がお金になるからだ。それでも美容室、コンビニ、クリーニング店、小料理屋などがぽつぽつと立ち並んでいる。ご近所の方々にはやはり便利な商店街なのだろう。

駄菓子屋見っけ！思わず童心に帰る。10円入れて左右からはじいて当りを狙うゲーム機は私が子供の頃からあったなぁ・・・。シャッターは半分閉まっているがお店は営業している様子。本当は立ち寄りたかったが、時間もないので訪問は次回にして先を急ぐ。

やっぱちょっとだけ寄り道（笑）。これこれ、よく無駄使いしたっけ・・・（笑）当たっても景品はガムかラムネ菓子くらいだったんだけど・・・＾＾；。

そうそう、こういう昔ながらの煙草屋さんも少なくなりました・・・。自販機じゃなくて店番のおばあちゃんから手渡しで買ってましたよね。（あっ、子供の頃、お使いで親父の吸っていたロングピースを買いに行ってた思い出ね。今考えると子供が買いに行っても普通に売ってくれてましたよ。時代だなぁ・・・。）





























商店街はいつのまにか「ハッスル通り商店会」に変わり、さらにおもてなしの「早宮商店会」へと変わる。それにしてもハッスルって・・・＾＾；。張り切るのハッスル？ネーミングにも歴史を感じますね。でも今の子供じゃ意味が分からないだろうな・・・。

突然視界が開けると広大な畑が出現。23区内だというのにこんな広大な畑がところどころにあるのだから、さすが練馬区だ（笑）。

石神井川を渡れば残りは1/3くらい。写真は割愛するが、都道442号線は橋を渡ると「大門通り商店街」となり、さらに途中から「弁天通り商店街」へと名称が変わっていた。4、5キロの間に実に5つの商店街があったことになる。今のコンビニの役割を昔は商店街が担っていたのがよく分かるなぁ。

弁天通り商店街で見つけた昔ながらのペットショップ。というか観賞魚屋。こういう感じの店構えの店舗も随分少なくなった。知らない商店街や路地裏を歩くのはもともと好きだったが、とても楽しくあっという間の時間だった。もうまもなく練馬駅に到着してしまうのが惜しいくらいだ。

待ち合わせの5分前に到着。計算通り1時間10分ほどの所要時間だった。駅でいがぐりさん、アマーノ氏と合流し、早速目的地に向かった。

たのもー！入店すると店の中心に大きな水槽が設置されている。釣代1000円とカールスバーグ代500円を支払い、8席ある釣り座の7番に座る。右手に手動カウンター、左手にはフラシを掛けておく金具が付いている。仕掛けは3尺のべ竿にミャク仕掛けだ。水槽内にはホンモロコが大量に泳ぎ、食べ残しのエサをさらうためか、底にはドジョウが見える。

エサを落とすとワラワラと大量の魚が寄ってくるため、合わせを入れるのが意外と難しい＾＾；。いつもは外道のモロコ相手に結構熱くなるのだ（笑）。ふと隣を見ると、いがぐりさんが満足げに竿を振っていた。魚が目の前に大量に泳ぐ姿を見て安心しているのだろう（笑）。しかし、表情は穏やかだが目が笑っていない。それを私は見逃さなかった。ピシッ！いがぐりさんの鋭い合わせとともに上がってきたのは・・・

なんと超レアキャラのニジマスの稚魚であった。店の人も「もう2、3匹しかいないうちの1匹ですよ。」と驚いている。さすがはいがぐりさんだ。持ってるねぇ。ワカサギの借りを釣り堀のニジマスで返す気概には脱帽しかない！（笑）。一方のアマーノ氏はいきなり焼酎片手に黙々と釣り上げている。さすがは年の功だ（笑）。釣りのペースに合わせて酒をバンバンお代わりして『酔って釣るくらいがちょうどいい。』などとうそぶいてる姿はとても御年XX歳には見えない。恐るべしアマーノ氏。恐るべしTAG65メンバーたち・・・（爆）。

制限時間が来たので釣果を天ぷらにしてもらった（写真は数匹つまんだ後だが、10匹まで揚げてくれる。）うーん揚げたてモロコは実にうまい！正直モロコがこんなにおいしい魚だとは思わなかった。そして同じくカラッと揚がったニジマスの天ぷらを、最後の最後に大切そうに口に運ぶ笑顔のいがぐりさんを見逃す私ではなかった（爆）。

釣り師のマスターは気さくで、釣り談議に花が咲く楽しいお店です。皆さんも一度ぜひ＾＾。

我々はその後少し薄暗くなった弁天通り商店街を抜けると、二次会のお店を探して次の商店街へと足を運ぶのであった・・・。